■ 佐山建築研究所の標準仕様:内装仕上げ編

佐山建築研究所の内装標準仕様をご紹介します。

ポイントは吸湿性能が高い仕上げを優先的にお勧めしている点です。結果として予算の順番にもなりますが、吸湿性能の善し悪しは居住性能の善し悪しにもつながります。今ではシックハウスへの意識も高まり、カビダニの発生、化学物質による健康被害も少なくなりましたが、充分に気をつけて選択したい重要項目です。

何故、吸湿性能を優先するかというと、夏の湿度が高いときには湿気を吸い込み室内の湿度を下げてくれます。冬は夏に蓄えた湿気を室内にはき出し空気に潤いを与えます。柱一本にビール瓶3本分の水分を蓄えていると言われています。デザインに加えて、居住性能を左右するポイントですので吟味したい仕様です。

 

1)無垢板(床・壁・天井)

木造では、構造材を露出する(あらわす)ことで吸湿性能がアップします。

床仕上げは、無垢のフローリングです。パイン(松)やヒノキの針葉樹系のフローリングは吸湿性能と足触りの良さ(冬は素足に優しい)に優れます。オークやチェリーのような広葉樹系は堅く床暖房の床に適します。どのような暮らし方を望まれるかによって材種が決まります。

壁、天井の仕上げは、無垢板です。杉やサワラが最も吸湿性能に優れます。お風呂場などは特にサワラが有効です。おひつなどにも使われていて殺菌作用もあり、臭いもヒノキほど強くなくお勧めです。合板でも針葉樹合板は米松をかつらむきにして積層していますので吸湿性能が期待できます。端材を樹脂で固めたOSBボードは吸湿性能を期待することはできません。また、見た目が木のように見えても塩化ビニールでできたフローリングやドアがありますが、吸湿性能は全く期待できません。当事務所では選択肢から外れます。

事例:柱・梁〜国産杉、床〜パイン無垢板、壁・天井〜針葉樹合板

横浜。木・風・Jウォークのある家

interior01

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事例:床〜杉無垢板、壁〜紙クロスおよび杉無垢板、天井〜針葉樹合板

宇都宮。風の建築

interior011

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

事例:梁〜米松、床〜パイン無垢板、壁〜シナ合板、天井〜プラスターボード+塗装

平塚。風の建築

interior012

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2)珪藻土、しっくい仕上げ(壁・天井)

主に壁天井の仕上げに採用します。左官屋さんの手による仕上げで吸湿性能もさることながら、職人さんの心意気も感じられます。珪藻土は海底に堆積したプランクトンでできています。昔の七輪の材料でも知られます。これが多孔質で吸湿性に富んでいる仕上げ材になるのです。しっくいも、石灰・フノリ・わらすさなどの天然素材が原料で、化学物質過敏症の原因となるホルムアルデヒドを吸着分解する機能があるといわれています。また、この仕上げは建て主が自ら施工する場合もあります。その場合セルフビルドの要領などもお伝えしています。

事例:柱〜国産杉、床〜パイン無垢板、壁天井〜珪藻土

葉山。木・風・光井戸のある家

interior02

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3)布クロス(壁・天井)

価格的には、ビニールクロスよりも高価で珪藻土やしっくいと同じレベルになりますが、吸湿効果が期待できます。ビニールクロスはもっとも安価でデザインも豊富ですが、吸湿性能は全く期待できません。壁天井全てを布クロスで仕上げると吸音効果もありしっとりとした音場の空間になります。また、工期の少ない場合左官工事の珪藻土などよりは工期短縮することができます。

事例:柱・梁〜集成材、床〜パイン無垢板、壁天井〜布クロス

茅ヶ崎。木・風・青空のある家

interior03

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4)紙クロス+塗装(壁・天井)

価格的には珪藻土・布クロスと同等になりますが、色は自由に選択できますので色彩デザインの自由度が高まります。

事例:壁〜紙クロス+塗装

interior04

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5)和紙(壁・天井)

モダンでシンプルな空間に和の味わいを加えることができます。上品な空間に仕上がります。

事例:柱〜ヒノキ、床〜本畳、腰壁〜シナ合板、腰壁上〜和紙、天井〜杉板

湘南台。木・風・離れのある家

interior05

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

6)プラスターボード+塗装

ローコストかつシンプルに仕上げたい場合の仕様です。

事例:梁〜米松、床〜パイン無垢板、壁・天井〜プラスターボード+塗装

葉山。木・風・丼の家

interior06

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他の作品はこちらでご覧ください。

サイト:vivid-style.com > デザインの特徴 > 15.作品集