■ 戦後70年の夏

戦後70年目ということで今年の夏は様々に騒がしい。建築を生業にしている私がそれに乏しい知識で考えてみる。アントニンレーモンドという米国籍の建築家がいた。戦前、日本で作家活動していたが戦争初期米国からある使命が与えらる。日本を敗戦に追い込むためにはどうしたら。日本家屋は木と紙でできているので焼き払えば全滅だと。米国籍の建築家はお国にそう応えた。それで焼夷弾。これも建築家の仕事だ。

戦意喪失。それは民間人に向けられた底辺作戦。国対国、軍対軍のビジネス戦争ではない。国民がやる気をなくさせる民意喪失作戦だ。
建築家の見識をそんなところで使っていたところに敵のしたたかさが見える。戦後70年経った今でも、米国に言われるままになすすべがない状況。日本の建築家に何ができるか。何もできないのは人間として情けない。

燃えない家を造るか。核シェルターを造るか。化石エネルギーに頼らない家を造るか。私は地域独自の化石エネルギーに頼らない家を造っていく。戦争で石油のパイプラインが絶たれたとしても、したたかに生きてゆける家。私には、そう戦うしか今のところ戦うすべがわからない。