アツい夏と向き合う建築所作

この記事は2018年7月25日に書いています。神奈川東部の葉山でも7/22から3日連続で35℃超えで異常気象と言われています。日本各地でも高温が記録され、都内でも観測史上はじめての40℃超えが記録されました。ニュースでは熱中症に気をつけるように、エアコンを使用して宅内で熱中症にかからないようにしましょうと連呼されています。確かにエアコンは限られた空間の中では局所的に温度を下げることができますが、その対価としてエネルギー消費や空間周辺への排熱も伴います。空間は冷えるが空間外部は温度が上がることを知ってはいるもののやめられないという悪循環です。車は排気ガスを出し、交通事故も起こすけど、その利便性には替えられないというそれと同じ理屈です。もっと、違う方法でクールダウンにアプローチする方法はあるはずです。そんな指向はイノベーションクリエイター集団も実践していました。興味深い映像がありましたのでYouTubuから引用します。

 

その独特な形態から賛否両論ある2017年竣工したアップル本社ビルに内蔵された換気システムだそうです。1970年代にアメリカ西海岸で支持されていた Whole Earth Catalogue にそのルーツはあると思われます。ただ、このクールチューブの循環水のエネルギー源までは映像で触れられていませんが、Whole Earth Catalogueちっくに探ったとすれば地下水の活用だと推測できます。それに加えてスティーブ・ジョブスは、「エアコン、特に換気扇を毛嫌いすると同時にオフィスの窓が開けられるのも嫌い」という指向が重なって開発されていった模様です。

やはり、アツい夏のやりくりにおいて安易にエアコンに流れること無く快適解を探すためには、そこに強い思いも存在しないと実現しないのだと再確認した逸話です。

 

私の設計する建物においても、なんとかエアコンに頼らない空間ができないかという思いが貫通しています。もし、私が設計した住まいに住んでいる方がこの記事をお読みになりましたら、次のことを実践してみてください。

・高いところにある開口部を全開する

・低いところにある開口部を全開する

それらは小雨程度であれば雨が侵入しないように工夫されています。熱せられた空気は高いところに上昇します。そのときに上の窓から熱は抜けていき、下の窓から空気が入り込んできます。風が無くても重力で空気を動かせます。「熱い空気は上から出す & そのために低いところから空気を入れる」と記憶してください。仮に、外気温と室内の温度が同じだとしても、人間の体温、TVなどの待機電源熱などで、家の中に熱は発生します。そうすると、熱は自然と上に上がります。上に上がった熱は窓から出してしまいましょう。そのときに下にある窓から空気が入るようにしましょう。それだけで、無風状態でも勝手に室内の空気は動きます。

また、上の出口と下の入り口の高低差は大きければ大きいほど効果があります。最下部から最上部において自然発生の気流が生じます。3階建てであれば、3階の窓と1階の窓。2階建てであれば2階の窓と1階の窓。できるだけ、家の中の最上部の窓と最下部の窓(できれば北側に面した窓=陽のあたらない面)でそれを試みてください。外に風が吹いていなくても、ゆっくりとした気流が発生し、そのかすかな1/fのゆらぎ気流がとても人肌に心地よく感じます。

我が家、我が事務所は、「海のそば山の横」という恵まれた立地でもあるため、この重力換気に加えて、海風山風も取り込み、この夏もエアコン無しで生活ができています。スティーブ・ジョブスのような「エアコン、特に換気扇を毛嫌いすると同時にオフィスの窓が開けられるのも嫌い」という指向性は私にはないため、扇風機と上下窓全開でアツさをしのぐことができています。つい、二〜三日前私が葉山で設計したお宅のそばを通ったときに、この猛暑の昼間でも窓全開で過ごしている様子を垣間見て、エアコン無しでやりくりされているのだなと嬉しく思いました。

いままでもその指向で設計してきましたが、今後はもっとパワーアップしてエアコンに頼らない夏をつくっていきたいと燃えています。それは、冷えた空間とアツい外部を出たり入ったりすると体全体がだるくなり、体質的に嫌だなと感じるからです。体と地域に負担の少ないクールダウン・ディテールがもっともっと進化していくことで、地球全体をクールダウンさせることが可能だと考えています。

 

関連記事(上記文の詳細が記載されています)

エアコンに頼らないすまいをデザインする

やっぱりエアコンに頼りたくない

エアコンに頼らないぞ!

 

 


Tシャツでアイスクリーム

 

あるプロジェクトがきっかけで日頃考えていることが私の中で生き生きと動き始めている。

● エアコンに頼らないこと
● 風、太陽などの自然エネルギーを存分に活用すること
● 一度蓄えた自然エネルギーを逃さないこと
● 再生資源である木を使うこと

これらは、私が今まで住宅制作活動の「プランニング」において実践してきたこと。あくまでも「パッシブ(ソーラー)プランニング」であり、設備を多用する「アクティブ(ソーラー)プランニング」ではない。すなわち、それは設備に頼ることのないプランニングの工夫、言い換えれば間取りや断面計画の工夫で実践しようとすることなのだ。

夏は微風を捉えて住まいの中に気流を発生させる。
冬は太陽光を家の中に蓄え、逃さない。

この2点は、費用のかかる設備投資をしなくても設計の工夫で可能な知恵なのだ。かつての日本家屋がそうであったように、自然とともに暮らす知恵である。
ただし、かつての日本家屋そのままでは、「夏をもってすべし」がいうように夏の涼しい暮らしの知恵でしかない。現代生活では冬の豊かな暮らし方の視点を圧入することと痛感する。
かれこれ40年ほど前、北海道から東京に出てきた私に、なんて東京の冬は寒くて貧しい暮らしぶりなんだろうと感じたことが源流として流れている。『どてらにこたつでみかん』 VS『Tシャツ姿ストーブの前でアイスクリーム』は笑い話ではあるが。

 

2016年COP(気候変動問題に関する国連気候変動枠組み条約締約国会議)でパリ協定が発効された。それは、世界平均気温の上昇を1.5~2℃までに抑えることを目標にしようという指針である。
これは、エネルギーの浪費をやめ、有限かつ温暖化を促進する化石エネルギーの使用を大幅に減らそうという目標だ。
それは、自然エネルギーを積極的に使い、一度得たエネルギーを有効に使おうということと同義と考えて良い。
現在最もよく聞こえてくるキーワードは「脱炭素」。かつては、サスティナブル・デベロップメント(持続可能な開発)とも言われていた。次世代につけを回さない開発。それをさらに具現化するキーワードとして脱炭素がいよいよ動き出したと考える。もうすでに1980年代から同じことを指針としてきているのだと改めて考えさせらるのだ。

 

築40年、100坪、各室にバスルームを持ったかなり贅沢な木造家屋が目の前に現れた。古いといえば古い。少し前であれば、スクラップ・アンド・ビルドだったはず。セントラルヒーティングで全館空調されたであろうその館は、やはり脱炭素を目指してリノベーションする必要があろう。
木造家屋の心臓部にシロアリが巣食っていないか、建物は不同沈下していないか、基礎は生きているか、そのためのチェックが必要である。それらのチェックで延命可能と診断されたら、徹底的にリノベーションを行いたい。

その際には、やはり

● エアコンに頼らないこと
● 風、太陽などの自然エネルギーを存分に活用すること
● 一度蓄えた自然エネルギーを逃さないこと
● 再生資源である木を使うこと
を念頭におきたい。

この脱炭素の指針のもとこの館が延命再生されることは、地球人類地域住人の持続可能な具体的手法になると考える。

能書きはさておき、安く快適にそして人間らしく暮らせるすまいに再生させることが第一目標であることはいうまでもない。
冬の寒い時期、太陽光の恩恵を受け、Tシャツ姿でアイスクリーム片手にのびのびと動き回れるすまいが理想的だ。

 

 


建築家展に参加しました

2017.07.15から三日間、横須賀市の湘南国際村で開催された建築家展に参加しました。日常生活ではなかなか出会うことが少ない建築家とお話するイベントです。今回は、逗子、鎌倉、横浜から総勢10人の建築家が集まりました。
三日間ご来場いただいた方々といろいろなお話しをするのですが、みなさんそれぞれいろいろとお悩みをもっておられました。

特に印象に残っているのは、家族構成の変化に伴い今のすまいをリフォームするか、建て替えるかというお悩みでした。予算的にはリフォームなんだろうけれど、築年数からすると構造的に大丈夫なのだろうか、建て替えた方がよいのではないかという悩みです。その悩みにプロの視点でどう思うかということでした。
実際に状態を見てみないとわからないことが多いのですが、ひとつの視点は1981年に大きく改正された耐震基準を満たしているかと言うことでしょうか。ようはその建物の完成時期が1981年以降か以前かという視点。築36年以上か以下か。その耐震基準は、新耐震基準と言われ以下のような概念で改正されています。

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新基準では、地震による建物の倒壊を防ぐだけではなく、建物内の人間の安全を確保することに主眼がおかれた。旧基準の震度5程度の地震に耐えうる住宅との規定は、新基準では『震度6強以上の地震で倒れない住宅』と変わった。
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リフォームか建て替えかで悩むときには、ひとつの机上の判断基準となります。新耐震以前の建物であれば、目に見えない内部構造の状態が良好でこの先も問題ないとなれば耐震補強を行ってすまいの寿命を延ばすことが可能になりますが、構造に痛みがある場合は建て替えた方が安心して住むことができます。ただ、築年数が浅くても、構造に痛みがある場合や合法的に造られていない場合はやはり建て替えた方が良い場合もあります。こればっかりは現物を調査してみないと判断できません。

子供夫妻と同居することになったのでリフォームしたい。
身の丈に合った終のすまいを再構築したい。
犬と楽しく住むのに快適な環境を整えたい。
ハウスメーカーや工務店のショールームは現実味が無いので建築家はどのような空間を造っているのか。
土間と木、薪ストーブのライフスタイルを構築したい。
などなど。いろいろな方のお悩みをお聞きできて充実した三日間でした。

木(もく)と風が設計テーマの我々にぴったりの志向をもった方々もいらっしゃいました。とっても興味深くお話をお聞きしましたが、私たちの設計志向がうまく伝わったのかどうか。伝わってくれるとうれしいのですが。
そうそう、釣り具畑メーカー一筋の方もいらっしゃり、ルアーメーカーとして今はメジャーになったシイラゲームを仕掛けたというお話しもお聞きでき、是非また別の機会にその方面のお話しもお聞きしたいと思いました。またの機会があることを楽しみにしています。

 

 


■ 葉山芸術祭2015に参加しています

参加テーマは「建築模型をつくってみよう」です。展示開催期間は、4/29(水)〜5/17(日)です。
我々、建築設計のプロは設計過程でデザインをスタディするときに、頭の中で考えるだけでなく簡単なホワイトモデルといわれる1/100〜1/50程度の模型をつくります。ホワイトモデルでは形の善し悪しだけではなく、光りの入り方なども、チェックできます。そのホワイトモデルの作り方はちょっとしたコツがわかれば意外と簡単につくることができます。

4/29〜5/17の葉山芸術祭期間中は、基本的にホワイトモデルと写真パネルの無人展示となりますが、5/9(土)には簡単なワークショップを予定しています。そのワークショップでは、実際にホワイトモデルをつくっていただきます。材料、道具は予約に合わせて、主催者側で用意します。要予約ですのでお気軽にご連絡いただきたいと思います。

<ワークショップ「建築模型をつくってみよう」の概要>
■ 主なワークショップ対象者:
・建築デザインに興味があるかた(子供から大人までどなたでも)
・いずれ家を建てたいと思っているが、どんなすまいがよいか迷っている方
・他の工務店やハウスメーカーで計画中だけど、その計画内容でよいか自分で模型をつくってみたい
・純粋に模型をつくってみたい方
・風の建築に興味のある方
・などなど

■ 制作予定模型:
シンプルな風の建築

■ 模型制作コーチ:
佐山 希人(葉山)
安井 俊夫(小田原)

■ 予定日時:
2015年5月9日(土)10:00〜16:00

■ 予約期日:2015年5月8日(金)12:00まで

■ 参加費:無料

■ 連絡先:
佐山 090-3337-7359 あるいは m.sayama@mac.com
佐山建築研究所 046-877-1091

■ 会場:
神奈川県三浦郡葉山町堀内1315-1
佐山建築研究所地下ガレージ

車でお越しの方は、ご予約時近くの無料駐車スペースをご案内します。
4/29(水)〜5/17(日)の期間中、展示見学のみの場合もご連絡いただければご案内いたしますので佐山までお問い合わせください。

会場へのアクセスイメージと会場の様子です。

○ 葉山芸術祭オフィシャルサイト
○ 佐山建築研究所 FB 関連記事


■ 車にまつわるエトセトラ

現在、乗っている車は所有期間14年、走行12万キロを超え、まだまだこれから20年20万キロを目指そうと乗り続けるつもりだった。それが最近、定員5名に対して5名乗ると後部座席が狭く感じられるようになり、消費増税のタイミングも重なり、5名が窮屈せず乗ることができる車の検討をはじめた。また、あなたの車はエコ的ではないので毎年の自動車税は全く減税の対象になりませんよとハガキでおカミが通告してきていて、まんまとおカミの政策にのることとなったのだ。私の個人的な趣味の車であれば、ヘビーデューティーな4躯車を洗車もせずがりがりと乗りたいところだが、きっかけは「5名窮屈せず」といったことなのでその線で探りを入れていくことになった。

ところで、私の車遍歴を備忘録としてメモる。

・1台目(1979年〜1982年頃):ステップバン(ホンダ)〜記念する所有車1台目。大学生の足として、通学とサーフィンに使用。軽でありながらフラットな荷室を土足厳禁にし、着替えや仮眠にと重宝した。

・2台目(1983年頃):ビートル(フォルクスワーゲン)〜友人から3万円で買い受けたぼろぼろの車。意外とエンジンは良く回り、毎日松戸から房総半島へ往復していた。

・3台目(1985年頃):シティ(ホンダ)〜休日にちょい乗りするだけなので、燃費と小回りを優先した。マッドネスの「ホンダホンダホンダ〜」のCMが懐かしい。

・4台目(1987年頃):ゴルフ(フォルクスワーゲン)〜買い物用の足として。あるとき思いっきりハンドルを切ると「バキッ!」と音がして操作不能に。そのままお釈迦になる。

・5台目(1990年頃):ライトエース(トヨタ)〜家族旅行も視野に入れた当時のミニバンタイプ。初めての新車。デリカ4躯との比較でやむなくこの車に。

・6台目(1993年頃):ランドクルーザー40(トヨタ)〜岩手の出張先で出会う。そのまま盛岡から乗って帰る。よく走りウインチ操作も面白かった記憶に残る車。関東地区ではディーゼル車の規制が始まり乗り換えに至る。

・7台目(1994年頃):チェロキースポーツ(ホンダ)〜ホンダが扱うクライスラーの車。燃費3km/L弱と燃費に苦しめられ1年ほどで手放す。新車購入時の半分以下で放出。

・8台目(1995年〜1997年):300TDTディーゼル(メルセデス)〜同車を所有している友人から燃費の良さを聞き即乗り換える。ディーゼルにもかかわらず、高速走行のスムーズさと燃費に魅了される。軽油15km/L程度だったと記憶。エアコン不良で廃車に。この頃から、普段使いのサンダル君(軽トラ)との2台所有になる。

・9台目(1997年〜2001年):280TE(メルセデス)ステーションワゴン〜燃費の良さで同じ車種に乗り換え。九州の現場や屋久島まで葉山から往復した。どっしりと安定感があり高速走行も苦にならない良い車だった。エンジンのピストンが摩耗してオイル燃焼が始まったため乗り換え。走行距離20万キロを超えていた。

・10台目(2001年〜2014年):C200(メルセデス)ステーションワゴン〜前者に比べて軽い感じになるが、燃費と走行性能は変わらず良い。とてもしっくりときたのか所有歴最長不倒。まだまだ乗りたかった。この間軽トラは4台ほど乗り継ぎ、現在はホンダの軽バンとの併用。

ざっと振り返ると、ホンダ、VW、トヨタ、メルセデスを相棒として選択してきたようだ。その時々の目的に応じて選択されたようで、当時のライフスタイルを物語るが、総じて、走行性能、燃費、荷室の折り合いが良い車に乗り継いできたように思う。さて、今回はどうか。全く同じ指向性であろうか。

現在の所有しているガソリン車に乗り始めた14年ほど前、ハイブリッド車なる電気+エンジンを搭載した車が登場した。気になっていた。当初から、知り合いが社用車としてプリウスに乗りその性能を賛美していた。結果として燃費が良い車は、有限な化石エネルギー消費量が減り地球にローインパクトなことは理解していた。興味を持ったのはその辺にあった。しかし、そのプリウスは荷室が小さくバーニーズマウンテンドッグが家族にいた当時では全く視野に入らなかった。今回も面白そうな車だが荷室がネックになると思っていた。ところが、調べ始めるとプリウスのワゴンタイプそれも7人乗りが2年ほど前に登場していたのだ。昔密かに好きだった娘が良い感じに年齢を重ね私の好みの女性に変貌を遂げていたかのように次世代候補車としてすっと視野に入ってきたのだった。彼女に目もくれず口説き始めてもっと良い子が居たと後悔してはならぬと手探りであたりをゆっくりと見回した。何気なく飛び込んできたのが、PHEVなる電気自動車。身なりはミドルサイズの4躯車だが、電気だけで60kmは走るという。それも充電スタンドがなければガソリンで発電して走り続けることができるという。プロのインプレッションも見ると4躯車の性能は充分で、電気自動車の静かな走りもできると。その電気容量は災害時、家庭用の電気量10日分に相当する蓄電能力があるともあった。未来志向の全く新しいスタイルの車のようだ。5人乗りしかないが未来志向の電気自動車かあ!とグラッと気持ちが揺らいでいるときに、7人乗りで燃費15km/Lのガソリン車が目にとまる。フォルクスワーゲンのミドルサイズミニバンだった。また、ホンダのミドルサイズミニバン6人乗りも横目に入ってきた。一通りラインナップが出そろった。まずは5人を超える定員を持つものに絞るも4躯の電気自動車には興味が尽きず試乗に至る。その走りは面白いも皆が口をそろえて言うように、かつ売りたくないのではないかと思えるくらいにデザインが良くない。乗る面白さはあっても所有する面白さに欠けた。災害時に威力を発揮するとは言え、心をつかむには至らなかった。やはり定員5人を超える車に絞った。

焦点は3列目シートの居住性と燃費。メルセデスの3列シートでステーションワゴンタイプにも惹かれたが、価格と燃費が求めるものと違い脱落。VWの3列シートはあくまでもエマージェンシー対応でしかなく視野から外れる。ホンダのミドルサイズミニバンのハイブリッド車は、3列シートはそこそこ居住性は高いが総合的な乗り心地は軽トラの域にとどまった。結局、3列シート車では一番の燃費を誇ったトヨタのハイブリッド車に軍配が上がる。街を見渡すと至る所で走っている。レアな車を所有する喜びはほとんど無いが、実用車として所有する喜びはありそうだ。

話は変わるが、薪ストーブを選択する際も同じような視点がある。オープンタイプのマントルピースや焚き火の炉台型は家の中が暖まりにくく、薪の消費量も多い。給気制御型の薪ストーブも車に劣らず、様々なタイプがある。再安価の薪ストーブは燃焼室で焚いてそのまま煙を煙突から放出させ、燃費も悪い。もうかれこれ30年以上も前から、クリーンな排気と高燃費の薪ストーブが開発されていて、価格はそこそこ高いが実用性は高い。そのタイプは庫内で燃えた薪の煙をもう一度燃焼させて、薪の持つ潜在的な熱エネルギーを高能率で引き出そうとするのだ。触媒を使い煙を別室で再燃焼するもの、薪と同じ庫内ではあるが上部に給気し煙を再燃焼させるもの、などなどその種類も多様化している。それぞれ一長一短あるが、触媒タイプのものが薪から取り出す熱エネルギーが最も高いとされている。我が家にやってきた車のディーラー担当者は、薪ストーブってこんなに暖かいものなんですねえと感心していた。その営業マンの家にもオープン型の薪ストーブがあるという。火が着いているときは暖かいがこんなに暖かくなりませんし、すぐに薪が燃え尽きてしまい薪がいくらあってもたりませんと。お宅の薪ストーブは焚き火台で、ガソリンをジャブジャブ食ってブオーンと走って行く一昔前のアメ車のような感じですかねえ。この薪ストーブは同じガソリン量でも最大限にそのエネルギーを引き出して燃費が良くなる御社のハイブリッド車と同じようなものですかねえと私。

すまいも同じこと。自然エネルギー(太陽や風)を最大限に取り込み、それを外に出さない(断熱性能)ようにして、できるだけクリーンなスタイルになっていっている。設計者の意識がそこにあるかどうかで、その辺の居住性能は変わる。デザインが良くても、価格が安くても、造り手側にその意識がないと居住性は劣ってくる。これからはいかに低燃費で居住性が高く、長く住み続けられるかという視点がもっとも必要ではないか。車も薪ストーブも、ましてや投資が一番大きいすまいもまったく同じ視点なのだと再認識しているところ。すまいの形は多視点的に多様な選択肢の中から厳選されひとつの形となって現れてくるが、今後高性能で心地よいこととは、実はデザインだけではなく、昔からのやり方と技術の融合により燃費の良さを結集させる方向にあるのではないか。私は少なくとも車を選択するにあたりデザインよりもそちらを優先させたのだ。

 

 


■ USA2000走破 四日目2013.10.04メモ

▼2013.10.04 (写真はグーグルマップから引用)

前夜22:00過ぎ、宿泊地サンノゼのモーテル6に到着。どのくらい走れるかわからなかったので、目標地点のモーテルを事前に日本でチェックしていった。目標地点の半径200Kmほどのめぼしいモーテルの住所を控えていったので迷うことなく第一チェックポイントに入ることができたのだ。

ネット環境はWiFiだけだったので、車を運転している間はもちろん、パーキングエリアや街の中ではかなり情報検索が限られる。GPS付きの車であればそれで検索できるが、時間を節約するためには事前チェックすることが肝要だ。

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▼2013.10.04 11:35

この日のちょいと観光は、アップル本社。いずれ宇宙船のような本社屋に建て替えられるそうだが、ファサードの改修中で養生シートに包まれていた。本社前にはアジア系の観光客が多かった。

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▼2013.10.04 11:47

本社内のアップルストア。部外者はここまでしか入ることができない。入ると5〜6人のチャイニーズが店員に向かって「iPhone5sはないのか!!」と騒いでいた。彼らはどこに行っても大声でお行儀が良くない印象。

レジ付近は日本のアップルストアとそれほど印象が違わないが、商品はアップルマーク入りアパレルが豊富で日本と違う。マック本体やハードが全く売っていない。観光客相手の商売といった感じ。

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▼2013.10.04 12:15

クパチーノ。アップル本社裏手の住宅街を歩く。ロサンゼルス市内の住宅街と違って、鉄格子がほとんどない。隣地との塀もなく安全な街であろうことがわかる。デザイン的には見るべきものはほとんどないが、道路の広さには驚く。ここに限ったことではないが、とにかく住宅街の道路は広い。国土が広いこともあるが、街全体は車優先で造られている。

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▼2013.10.04 12:42

増築の現場があったので、ちょっと覗いてみた。まあまあ、かたづけられていることからわかるように現場内部もそこそこの仕事をしていた。仮設トイレは日本と同じで何故か感心する。

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▼2013.10.04 10:53

アップル本社付近の住宅街散策を終え、ロサンゼルスへ向けてフリーウエイに乗る前に腹ごしらえ。ちょいと目の端にアジア系のスーパーマーケットが目に入る。その端にベトナム料理屋があった。気軽にランチがとれそうなので入る。客層はアジア系とその他で半々程度。フォーを注文。待っている間メニューを見ているとチャーハンもうまそうだったので追加注文。ウエイトレスに注文しようとすると「あんた、さっき頼んだでしょ!」と素っ気ない。いや「add!」というと渋々「OK」と。やる気のなさそうなベトナムおねーちゃんだった。

それでも、フォーとチャーハンはとても美味しく、アップル本社に行って付近で食事をする場合はおすすめできる。

Pho Minh

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▼2013.10.04 13:30

Pho Minhが入っているスーパーマーケット。アジアの食材がほとんどそろっていた。赤いきつねから伊藤園のお〜いお茶まで。鮮魚も豊富だったが、マダイよりも黒鯛の方が値段が高かった。価値基準は日本と違うようだ。

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▼2013.10.04 15:47

サンノゼからロサンゼルスへ向けて国道101号線を南下。トイレ休憩でゴンザレス付近でフリーウエイを降りる。この手のコンボイが多く、日本のトラックと比較にならないスケールに圧倒される。

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▼2013.10.04 15:52

荒野の廃墟ストア。このような風景にもっと多く出会えるかと思いきや、ポートランドからロサンゼルス間ではあまりなかった。廃墟好き、工場好きの私としては少々残念。このたたずまいは旅愁をそそられる。

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▼2013.10.04 20:17

夕方国道101号線は一度海沿いに出た。PismoBeachという街。とある住宅街で夕陽が沈むのを確認し、ロサンゼルスに向かう。PismoBeachを出たところでいきなり山道になる。ガソリンメーターは半分ほどを指していた。ガソリンスタンドがあったら補給しようと思い始めたが、山道は終わる気配がない。全く人気の無い道は延々と続き、だんだん心細くなる。PismoBeachで補給すれば良かった。アメリカではガソリン残量が半分になったら補給は必須だ。100Kmくらい走っても街もガソリンスタンドも全く現れなかった。

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ガソリン残量10%を切ったあたりでやっとガソリンスタンドにたどり着く。アメリカのガソリンスタンドはほとんどセルフ給油だ。田舎の方では、クレジットカードを入れるとそのまま給油できたが、街に近いスタンドでは、クレジットカードを入れるとZIPコードを聞いてくる。ZIPコードって、郵便番号か?と思い店の人につたない会話で聞くもまったく会話が成立せず。あーだこーだしていると50$払えという。前金なんだろうと思い、払って給油して戻ってくるとおつりをくれた。

日本に戻って調べてみると、そのような場合、日本の郵便番号の頭に「00」を足して打ち込むとクレジットカードでセルフ給油できるとあった。やれやれ。調べていけば良かった。

それと、日本のセルフスタンドでは給油中ノズルは手で持っていて満タン近くなると自動でとまるシステムだが、アメリカでは様子が違った。初めて入れたとき、様子がわからずノズルを持ったまま、まだ満タンにならないのかなあと思いつつあしもとを見るとガソリンが大量にあふれていた。次のセルフ給油時に店員が教えてくれたのだが、ノズルの握るところにストッパーが付いていてそれを手動で操作し、自動給油し満タン近くになるとストッパーがきいて止まる仕組みなのだ。慣れればなんてこと無いが、日本と操作方法が違うので要注意だ。

しかし、1ガロンハイオクで91セント。すなわち、1$100円でざっくり計算すると、24円/Lだ。日本の1/6以下。5000ccのムスタングでがんがん走っても、ガソリン代はあまりかからないなと実感するわけだ。日本はガソリンが高すぎる。

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▼2013.10.04 23:00

国道101号線をロサンゼルスに向けて70〜80マイル/時でひた走る。ロサンゼルスに近づくにつれ、片側2車線からどんどん車線が増えていき、片側4車線になる。この日の行程2/3を消化したあたりで、頭はランニングハイ状態。苦も無くハンドルを握るのが楽しくもなく。ゆきかうヘッドライトとテールライトを眺めているうちに、中島みゆきの曲を頭の中で口ずさんでいた。

語り継ぐ人もなく 吹きすさぶ風の中へ 紛れ散らばる星の名は 忘れられても ヘッドライト ・テールライト 旅はまだ終らない

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▼2013.10.04 23:00

遅い晩飯。シーフードを狙った。少々高かったが、サンタモニカの味を試す。ここでも勉強。クレジットカード払いの場合チップも金額を書き込めばそれでOKとロサンゼルスの友人建築家から教えてもらっていた。よしよしとよく読まずに15%程度をチップとして書いた。しかし、戻ってレシートをよく見ると既に「included gratuity」と書かれていて手書きの15%を足すと30%もチップとして払ったことになるようだ。まあ、何事も体験しなくちゃ体得できないのだ。

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▼2013.10.04 走行ルート

サンノゼ〜ロサンゼルス

走行距離:約382マイル(614Km)

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10.01 + 10.02 + 10.03  + 10.04  四日間合計 1292マイル(2067km)

 

今回の旅で思ったことメモ。

結果として、四日間で2000Km以上走った。そのうえでの感想はアメリカはとてつもなくでかいということ。生活するとして日本と比べるとどちらが良いかは言うまでもないが、得体の知れない底なしの可能性を感じたのだ。これでは、アメリカを敵に回して戦うことは無謀というものだと体で感じた。

高校生の時にカルチャーショックを受けた雑誌ポパイのライフスタイルは今では強烈に感じることはなかった。しかし、空と地平に飲み込まれていくように続く気の遠くなるような一本道をひた走っているときは、アメリカンサイズのモーターホームやSUVが多く、サンフランシスコやロサンゼルスの街では、プリウスクラスの普通車が多く日本と変わらぬ風景だった。アメリカの田舎では日本サイズでは見られない悠々としたカーライフスタイルがあることを知った。そして、焦ってかっ飛ばしている車は私だけだったことも記憶に残ったのだ。

 

 

 


■ USA2000走破 三日目2013.10.03メモ

▼2013.10.03 8:00

WaldPort/KOAコテージ横の河口。釣りボートが浮かんでいる。サーモンかスチールヘッドか。流れが効いていて良い感じだった。昨夜のプランでは橋桁付近にアプローチし、その陰に潜みベイトを狙っている奴と遊ぼうと思っていた。しかし、降りることができず断念。

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▼2013.10.03 8:25

車で下流に移動し、キャスティング。風が強く、気温も低い。ロサンゼルスあたりは20℃以上あるというのに、この日は5℃くらいしかない。数投して気配がないのでとっとと引き上げる。この日は1000Km以上の長距離走破を予定しているので潔く岸辺をあとにした。

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▼2013.10.03 9:32

キャビンに戻ると、モーターホーム群も、のそのそと朝の移動を始めていた。この日は宿泊地のWaldPortからApple本社があるSanJoseまで走る予定だったので、宿は決めていなかった。それは、走行距離1051Km、所要時間13時間ほどということだったが、本当にそこまでたどり着けるかわからなかったから。行けるところまで行って泊まれるところで泊まろうと考えていたのだ。

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▼2013.10.03 10:52

走り始めると、日本では見ることのできない不思議な光景がしばしば見られた。3階建てビルくらいの高さの針葉樹が道の両側に枝を張り出し隙間無く立ちはだかり、空が異様に狭く、その底を這うようにまっすぐ続く道はしんとして暗く、まるで海底を思わせた。人気が全くなく、少し心細くなる。

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▼2013.10.03 12:39

ただ、ひたすら走る。101号線は、自然豊かな狭い片側1車線だったが、5号線に出ると雄大な大地をただひたすら走る。雲の流れの方が早いなあと思いながら、80マイル/hくらいでただひたすら走る。こっちのひとは割と皆安全運転だった。私一人が、地の果てまで急ぐように80〜100マイル/hで走っていたのだ。ロサンゼルスの建築家からは結構スピード違反でつかまるから気をつけるようにと言われていた。幸いポートランドでシェリフを見かけただけで、フリーウェイではお目にかからなかった。

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▼2013.10.03 13:34

走り始めて4時間ほど。数回、ガソリン補給と休憩でフリーウェイ横のパーキングにピットイン。オレゴン州の5号線は、この手の車がとても多い。土地柄か小さい日本車はほとんど見かけなかった。この車も大きなキャンピングカーなのだが、運転席に乗り込もうとしているのは白髪のおばあさん。80歳は超えているようだ。遠くに移動しているのか、近くに住んでいてサンダル代わりにこの車を運転してやってきたのか、見分けが付かなかった。それくらい普段着っぽい車の扱い方だった。さすがだな。と思わずぱちり。

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▼2013.10.03 14:54

この時間でまだメドフォード付近。針葉樹林から広葉樹が混じるようになる。まだこの日の走行工程の半分も走っていない。まだ、オレゴン州なのだ。フリーウェイ横のパワーセンターでトイレとコーヒー休憩。バスボートを牽引するランクルを発見。街が近いせいかSUVやキャンピングカーよりも、普通車が多く見られるようになる。それでも、オレゴン州は大型サイズのSUVがまだまだ多かった。

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▼2013.10.03 16:06

走れど走れど道は地の果てまで続いていた。すると突然あるカーブを曲がると富士山もどきが姿を現した。ほんとにまるで富士山のように冠雪したその山は、かなり大きかったのか走れど走れどその大きさは変わらなかった。そのもどきを目にしてから、2時間以上は目の片隅にその存在感を誇示していた。あとで調べるとシャスタ山という山であり、その日の走行工程のちょうど中間地点に位置する山のようだった。

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▼2013.10.03 18:28

地平線に見えなくなるまっすぐな道を、ただ黙々と右側斜線を走るトラックやトラックを抜いていった。やがて夕暮れていくも、ただひたすら黙々と走るしかなかった。この右手のトラックの右側に低い丘のような山が大きく横たわっていて、その100km先には太平洋が広がっている。そこに日が沈んでいくのだろう。その丘をシルエットにして夕焼けが長く続いた。これも感覚的に日本では味わえない長さではないか。時間はアメリカでも日本でも平等であるはず。黙々と運転しているその状況がそう思わせたのか、日本にはない地形がそう思わせたのか。不思議な時空がしばらく続いた。この道は3時間ほどまっすぐだったような気がする。日本では味わえない時空だ。

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▼2013.10.03 19:03

いよいよ暮れていく。この空と地平の中に飲み込まれていくようなのっぺりと変化のない道には外灯なんて全くなかった。暗くなりはじめは少々不安に思ったが、慣れてくると意外になんともなかった。それは、道路に描かれている白線に反射版が埋め込まれていて、暗くなるとヘッドライトに照らされたその反射版がとても気の利いたガイドになっていったのだ。合理的で、エネルギーを使わない良い方法だと感心する。も。まわりにまったく光がないので有効なのだと気がついた。道路周辺に街の明かりが散在すると、反射版もうまくガイドできなくなるのではないかと。

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▼2013.10.03 21:50

なんとかようやくやれやれ、本日最終到達目標地SanJozeちょい北のサンフランシスコまでやってきた。ここまで約12時間。ちょいと寄り道、観光気分でゴールデンゲートブリッジを渡って引き返すことに。夜なので詳細はわからなかったが、なるほど、横浜ベイブリッジ、瀬戸大橋の原型らしいたたずまいだった。ここでこの日予定している走行距離の9割は走破していた。ここまで来るとランニングハイに近い(のであろうと想像する)、いい感じの興奮状態が続き、苦痛も疲労もなくルンルンとSanJoseに快走して行ったのだ。22:30頃SanJozeのモーテル6に滑り込みチェックインを済ませ、コンビニで酒とつまみを仕入れ、軽く一日を振り返り泥のように眠った。

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▼2013.10.03 走行ルート

ウォルドポートKOA〜サンノゼ

走行距離:約657マイル(1051.2Km)

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10.01 + 10.02 + 10.03  三日間合計 910マイル(1456km)

 

 

 

 

 

 


■ USA2000走破 二日目2013.10.02メモ

▼2013.10.02 9:10

朝、テーブルにルームキーとチップを置きCascade Locks / Portland East KOAを出発。ポートランド市内に向かう。

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▼2013.10.02 9:30

ハイウエイにあがる前にちょいと立ち寄る。橋桁にネイティブの絵。車で走っていると鉄橋がおもしろい。それぞれの時代のデザインがあり迫力がある。

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▼2013.10.02 10:10

ハイウエイに乗り、左車線を調子よく10マイル超え(80マイル/h≒130km/h)で走っていると、右車線を走っている車が目の端に写った。一瞬『緑色?sheriff??!うわっ』と速度を落とし、右車線に移動し、後部につけた。白黒に赤いサイレンを積んだ車しかなじみがないが、瞬時に機転が利き事なきを得た。やれやれ。

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▼2013.10.02 12:15

ポートランドは車よりも、ロードバイク、電車などのCo2排出が少ない乗り物を積極的に取り入れようとしているらしい。そうは聞いてきても、車は多かった。しかし、セグウエイで観光ツアーしている様子を見て、さすがポートランドだなと感心する。が、歩いた方がダイエットにいいかも。

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▼2013.10.02 12:17

1982年に建築されたポストモダン建築の代表作品。マイケル・グレイブスの設計。全体的な印象は、色と形でデザインされたためか、熟して良い感じとなってはいなかった。手入れをしっかりやっていかないと色と形のデザインだけでは、経年変化に耐えられないのだろう。やはり年月を経て熟すことによる良い味を出してくるのは自然素材に軍配が上がるか。

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▼2013.10.02 13:44

この夜は、太平洋沿岸部で宿泊する予定だったので、翌朝ちょいとサーモンかスチールヘッドに遊んでもらうことにしていた。羽田でデルタ航空の手荷物制限の枠に引っかかりロッドケースを一つ置いてきていた。加えてスーツケースに忍ばせておいたパックロッドの穂先が、今朝数投でポキリといってしまったためポートランド市内をでる前に新たなパックロッドを物色。まあ、上州屋のアメリカ版のような店に行く。驚いたのは、釣り用品の売り場の脇で、ライフルを売っていたこと。なにげに買っている人も居て、背筋がざわつく。

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▼2013.10.02 13:55

ついでに正しくサーモン君とスチールヘッド君に遊んでもらうために「フィッシング・ライセンス」も購入。二日分で、31$。3000円強。そんなもんだろう。ライセンスを購入し、ガソリンを入れ、今日の宿泊地Waldportへ向けて出発する。

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▼2013.10.02 18:00

州間高速道路5号線を南下し、コーバリスあたりで国道20号線を西に向かう。100km弱、森林地帯を走り、太平洋に出る。ニューポート・ジャズ・フェスでも有名なニューポート。スーパーで買い物をし、街を見ることも無く宿泊地に向かう。街を出て湾岸を走り出し大きな橋をわたるところで左側対岸の山肌に街がへばりつき、とても美しい街のようだ。時間があれば街をぐるっと一走りしたくなるが、暗くなりそうなのであきらめる。

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▼2013.10.02 18:00

Waldport/Newport KOAに到着。今夜もポートランドで買ったステーキを食う。500gの一枚にしておく。
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▼2013.10.02走行ルート

カスケードロックス〜ポートランド市内〜ウォルドポートKOA

走行距離:約193マイル(308.8Km)

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10.01 + 10.02 二日間合計 253マイル(404.8km)

 

 

 

 


■ 湘南テラス106街区デザイン開始

2013年9月21日以降販売予定の土地に下記のご家族を想定して6区画のデザインを始めました。すべて風の建築です。

・映画と本をこよなく愛する4人家族のすまい
・アーティスト夫妻の3人家族と犬一匹のすまい
・ホームオフィス併設の3人家族とご両親との2世帯住宅
・釣り好き、料理好き、アウトドア好きのお父さんが居る4人家族のすまい
・車をこよなく愛する3人家族のすまい
・工房がある4人家族のすまい

松浦建設

家族想定にリクエストがあればコメントしてみてください。
採用される場合があります。


■ 聞き覚えのある映像だ

 
 
俺はどこに向かっていくのだろう
高校生か大学生の頃の遠い記憶の…ようだ
 
 

 
 
この曲はライ・クーダーだとは思っていた

 
 
原点はここだったのか!それは今知った

 
 


■ ヘビーデューティーとは何か

 
ヘビーデューティーと言い
ヘビアイと言う
いったいこれは何なのか
我々の生活ととこでどうかかわるのか
それは我々に何をもたらすのか
 

 
ヘビーデューティーを我々が意識したのは米国に始まる。その米国で、ヘビーデューティーとは「丈夫な」でしかないだろう。それ以上の意味をそこへくわえるのは輸入国の考えすぎかもしれない。けれども、居直るわけじゃないが、それで良いと思うのだ。ヘビーデューティーという言葉の背景には「丈夫な」というだけではとても説明しきれない意識や生活がある。我々が知りたいのはそれであり、この本の目的もそこにある。
 
つけ加えの第一は、ヘビーデューティー、イコール「本物」ということ。ヘビーデューティーとは物の本質をふまえたもの。その目的を良く満足させるもの。必要でしかも充分な物、よく機能するもの、つまり本物のことなのだ。だから、ヘビーデューティーの良さや美しさは、もの本来の姿そのままの中にある。当初の目的以外の作為や付加価値はヘビーデューティーにはいらない。また、本来の姿だからこそウソではない本当の美意識が宿るのだ。本物の趣味性が入り込めるのだ。カヌートリップのときのフェルト帽子は絶対にダークグリーンでありたいというのも、クライミング・ブーツのレースは赤ときめつけるのも実にそこからきているのだ。
 

1977年発行「ヘビーデューティーの本」小林泰彦著より引用
 
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私のデザインする建築の根底に流れる思想の源流だと再認識した。
今まで良く私が好んで使ってきた「船舶用照明」もヘビーデューティーそのものだ。華美な装飾は一切ない。我が家の築後15年を経たその照明器具は潮風にさらされクロムメッキに緑青のようなカビが生えてきて存在感が出てきた。「照らす」「壊れない」「電球を水からまもる」というシンプルな本来の機能はまったくくたびれず、それはまさにヘビーデューティー・ギアなのだ。
 
 
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