ガス屋さん、自転車屋さん、そして設計事務所は馴染の主治医が頼り!

 

 

 

 

 

 

昨年末、我が家の給湯器リモコンの動きが怪しくなりました。大掃除をしようと思いお湯を出そうとするも水しか出ませんでした。我が家の給湯器は、新築以来の大ベテランなのでとうに23年を経過していました。これまでに動きが怪しくなったのは2回ありました。1回目は築後7年目くらいの時です。当時は夏だったので、多少お湯が使えなくても我慢ができました。3〜4日待ち、ガス屋さんに来てもらい見てもらうと、新築時ガス管の中に残った油分が給湯器にまで達し、ガスが点火装置まで到達しなくて火がつかなかったようでした。原因がはっきりして修理対応で治りました。2回目は築後15年くらいの時、季節は夏で余裕を持ってメーカー修理を依頼しました。リモコンの基盤不良ということで、リモコン交換で正常に機能し始めました。

しかし、今回の不具合は厳冬期のそれも年末。12/28にリモコン表示が怪しくなり、お湯が出たり出なかったり。12/29に修理手配をしようとしても、もう年末年始の休みが始まっていました。このまま業務開始の1/4あるいは1/7まで、給湯器無しでの生活は考えられませんでした。はたと思案。まず、ネットで年末ギリギリまでやっている救急修理屋さんを片っ端から探しました。即日対応!すぐに直行!などをうたい文句にしているお店に問い合わせるも、予約でいっぱいで年明け10日以降になりますとか、もう年内は業務が終了しましたとか、広告とは違い情けのない返事しか帰ってきませんでした。メーカー相談室では「行けたとしても不具合をチェックするだけで出張料がかかりますし、原因がわかって部品の取り寄せるとしても年明けになります。それでもいいですか?」とそっけない返事でした。

そこで、最後の頼みの綱、23年間LPGを供給してくれている馴染みのガス屋さんに相談しました。「本体交換、部品交換のいずれにしても年明け1/7以降になってしまいますが、仮設用の給湯器があるので一時的に交換することは可能ですよ」という温かい返事が帰ってきました。渡りに船で、気持ちよくお願いし、12/31の午前中に仮設給湯器の工事をやってもらいました。ギリギリ間に合いお湯を使えるようになりました。おそらく、前回の不具合原因だったリモコンの基盤不良ではないかとガス屋さんに話しましたが、もうすでに交換部品の生産は終了しているとのことで、本体交換を勧められました。それはそうだろう23年使い倒したので、本体交換することにしました。本体はこちらで購入用意し、年明けに交換工事をしてもらうことで年末は終わりました。

本体はネットで探ると最安の価格はすぐに分かりました。LPG用24号でだいたい6万〜。いろいろ見ていると、リモコンは別売になっているお店がほとんどでした。本体最安価格でも別売リモコンの価格が高かったり、本体はそれほど安くなくてもリモコンが安く抑えられている店があったり、本体価格だけで購入してはいけないと学習しました。結局、本体6.5万+リモコン1万でネット販売しているお店がトータル最安で見つかりポチりました。ポチると翌々日に届きました。ガス屋さんと交換予定日の調整をして、1月半ばには交換してもらいました。仮設給湯器を使わせてもらっていたので急ぐこともなく、見積もりを取ることもなく粛々と予定を消化していきました。年末の仮設給湯器交換工事費(二人で半日)、仮設給湯器使用料、年明けの新規交換工事費(二人で半日)の実費がかかっています。6万円は作業実費として請求されても仕方ないなと想定していました。1月を過ぎた頃、ガス屋さんから工事費の請求書が届きました。びくびくしながら封を開けるとなんと想定費用の1/3!「いろいろとお世話になりました。請求書受け取りました!」と電話すると「申し訳ありませんが、実費請求させてもらいました」と。やはり、ガス関連で困ったときに頼りになるのは近所の馴染みの店だな〜と実感しました。近所ホームセンターの給湯器交換広告の半分程度で交換できたこともありますが、仮設対応にはとてもとても助けられました。

 

また、長年使っている原付自転車(50ccバイク)の故障時のこと。逗子駅近辺で原付きが動かなくなり困ったので、逗子のバイク屋さんに一時的に預けました。翌日様子を伺いに行くと、原因がわからないので一度ばらしてチェックするしか無いとのこと。ばらして原因がわかってもわからなくても、費用はかかりますし、廃車することになっても費用はかかりますとのこと。加えて、置き場が少ないので早く判断してほしい、ついてはバイクを移動するにも5000円はかかりますよとのこと。困っていると早くしてくださいねと追い打ち。そこで、そのバイクを購入し調子が悪いときにいつも見てもらっている葉山の馴染みのバイク屋さんに事情をはなしました。すると、快くすぐに逗子まで引き取りに行きますよ!と返事がありました。それを伝えて逗子をさりました。引き取ってもらい様子を聞くと、電気系の故障だろうということで修理することにしました。想定修理費用を確認しないまま、お世話になることにしました。2日経って電話が来ました。電気系ではなく原因がまだわからないので、もう少し時間をくださいとのことでした。その翌日、「エンジン内部のカーボンを除去したらエンジンがかかるようになりました。もう一晩様子を見て翌朝始動するようでしたら完治でしょう」と。翌日大丈夫ですと連絡があり、修理費の請求額が気になりながらも引取に行きました。修理状況の説明を聞き、支払いする旨を話しました。「では、4.5千円で。」「えっ?」「いつもお世話になっているので、よんせんごひゃくえんで!」「移動費は?」「大丈夫です」とのきっぷの良い返事。かれこれ20年以上ずーっと同じお店にお世話になっているけど、おなじみさんになるということは人と繋がること、とても大切なことなんだと心の中で感謝しました。

 

昨年の10/1台風では、葉山で甚大な被害がありました。私が設計したお客さんのところも大きな被害を受けました。新築時の元請けが倒産などですでに連絡が取れなくなっているお客さんもいました。そんな時は私のところに連絡が来ます。工務店は材料を仕入れて工事して工事費用受領というシステムなので、お金が回らなくなると倒産することもありますが、設計事務所は仕入れて売ることもなく、仕事をして人件費をいただくので、めったに倒産することはありません。なので、私が設計者として関わったお客さんは、工務店が倒産しても、私と連絡がとれていれば家の主治医はいつまでもいることになります。今回の台風でも、火災保険対応ができるので私の方で手続きを進めていきました。その手続方法は、対応方法を知っているかいないかでずいぶんと変わってきます。きちんと対応できたお客さんには大変喜んでもらいました。風水害で困ったときには、火災保険とそれを提案してくれる設計者です。火災保険の会社によっても対応が異なりますが、手厚く対応してくれる保険会社もありますので、私も手厚く対応していくように心がけています。

 

やはり、ガス屋さんと自転車屋さんは近所の馴染みのお店に限りますね。設計事務所も完成後とてもいい味を出してくれるところもあります。ホームセンターでは、なかなかこういうことはできません。ガス、自転車、台風で困った時に思い出してくださいませ。

 

 

 

 

 


平成30年24号台風でリデザイン

 

2018年10月1日未明1:30頃、台風24号により、葉山町に突風が吹き荒れました。枕元においてあった携帯電話が鳴り、そのコール内容でその事態の大変さを知りました。「バルコニーの屋根が飛んで家が揺れているけど、このまま家にいて大丈夫か」と私のお客さんから。それから目が覚めて屋上から周囲を見渡すと、突風が吹くたびに電柱のトランスあたりから火花が真横に飛んでいき、それはここに住み始めて25年目にしてはじめての体験でした。聞くところによると、湘南国際村では、瞬間風速50m/sを記録し、近所では古民家が真横に倒壊したとも聞こえています。とんでもない災害でした。翌朝、我が家も点検すると、上の写真のように2階のバルコニーの付け庇が全壊していました。

早速、深夜コールのお客さんのところに行くと、バルコニーの屋根が飛んでオープントップになっていました。取り急ぎ、雨による二次被害が出ないように施工者に応急手当てを依頼し、火災保険手続きのための資料作成準備をしました。この風水害による復旧費用は火災保険で担保できます。まずは、被害が広がらないように応急復旧して、保険の手続きを進めます。

 

お客さんの要望をお聞きすると、また同じような災害時屋根が飛ばないように工夫したいとのことでした。開閉式の屋根にしたいともお話されたので、カブリオレスタイルにリデザインすることにしました。ピンチをチャンスに。これをきっかけに、雨のときは屋根が有り、気持ちの良いときや台風時には格納できる屋根スタイルへ、まさにカブリオレスタイルの住まいです。

まだ、計画が始まったばかりですが、さらにワクワクするような生活ができそうで、楽しみにしています。
我が家のバルコニーも、台風に備えてカブリオレスタイルへリデザインする予定です。

 

被害前のバルコニー

 


デザインギャラリーに「No.55 鎌倉。片付け&リフォーム」を追加しました

数年前に建築デザインではなく、片付けとリフォーム(あるいは化粧直し)という業務を行ったことがありました。先日、たまたま「実家のたたみ方」って誰に相談したら良いのかわからないという意見を聞く機会がありました。そのことは我々でもしっかり対応できることであり、設計事務所ならではの対応方法で依頼者に喜んでもらえるのではないかと思うようになりました。そういうこともあり、あらためて我々の過去の業務でもそのようなケースがあったのでご紹介します。

この時の業務は、親戚縁者がいらっしゃらないある著名な作家さんが亡くなられて、その一切を管理する管理団体から、作家さんのご自宅を講演会場などに活用したいので、整理清掃の全体を監修してもらえないかという依頼でした。わかりやすく言うとリフォームですが、デザイン業務を行うわけではなく、亡くなった当時のまま時間が止まっている生活空間内の公共化という業務が主な内容でした。広い屋敷内をすべて公共化するわけではないので、まずその公私空間の線引きを行い、手をつける部分と手をつけない部分を明確に色分けしました。公共化する部分をメインに片付けとお化粧直しを行い、また門からのアプローチの整備、庭環境の手入れも専門家を入れて行いました。

この業務では、耐震性能の強化や設備機器の更新、税務の確認、土地建物の売買やリースなどは行いませんでしたが、「実家」をたたむ場合は、それらも視野に入ってくると思われます。建築時期によっては、耐震性能が現行法規に適合していないこともあります。耐震性能チェックと耐震工事を行い、安心安全に住むあるいは売ることが必要になってきます。おそらく「実家」をたたむ場合は、片付けの監修から、隣地境界線や登記内容の確認、相続税の税務、耐震補強、リノベーション、建て替えなどなど、設計事務所ならではのワンストップサービスができるのではないかと感じています。

 
今後弊社としては、この「実家の片付け&リフォーム業務」を積極的に行っていきたいと思っています。この記事を読んでピンと来た方、連絡ください。実家は日本全国対応いたします。最終的に監修・設計費用はかかった実費工事費の15%プラス交通費で対応いたします。

 

No.55 鎌倉。片付け&リフォーム